After Effects Tips#001 点と点をつなげてみよう

2017年10月追記

まだ試していませんが、CC2018からシェイプのポイントをエクスプレッションで制御出来るようになったそうです。
この記事で行ったまどろっこしい方法よりも簡単に実現できると思います。
After Effects CC 2017 年 10 月リリース

定期的にやっていくかは分かりませんが、時間があればAfter Effectsのプロジェクトや簡単な操作方法を公開していこうと思います。
バーションはCS5で作成。ある程度の基本操作は分かるものとして詳しくは書きません。
キーボードショートカットはMac版のものを記載しますので、Windows環境の方は脳内変換をお願いします。

まえがき

今日のレッスンは、2点を結ぶアニメーションです。折れ線グラフや星座みたいな表現ですね。点を動かしても線がくっついてくるのがミソです。
シェイプの線はエクスプレッションで操作できないし、シェイプだけで何とかしようとすると、長方形シェイプを使いナンタラカンタラ、、、
物凄い面倒臭いので、今回の方法が一番簡単で、手っ取り早いと思います。

最後にAfter Effectsのプロジェクトも置いておくので、ご自由にダウンロードご活用下さい。

Level1 点と点をつなげる

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

まずはシェイプで丸を書き、アンカーポイントを中心にもってくるため、
楕円形パスのトランスフォーム位置を[0,0]にします。
（レイヤーの位置では無いので注意！）

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

出来上がったシェイプレイヤーを複製（コマンド+D）します。
この2点間をつなぐ線を作るので、適当な場所に配置しましょう。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

新規平面（色は何でもOK、コンポジションサイズでいいと思います）を作り、エフェクトの描画から「レーザー」を適用。
レーザーの「開始点」、「終了点」にエクスプレッションを適用し、先ほど作ったシェイプレイヤーの位置に紐付けます。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

エクスプレッションの適用はストップウォッチをOption+クリック。
渦巻きアイコンをグイッと伸ばして紐付けます。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

このままでは線が中途半端なので、
レーザーの「長さ」を100%にします。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

その他のパラメータも変更すれば、完成です。
「開始点の太さ」1
「終了点の太さ」1
「柔らかさ」0%
「内側のカラー」白
「外側のカラー」白

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

簡単に出来ました。これでシェイプを動かしても線がくっついてきます。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

Level2 絆を深めよう

Level1で作ったレイヤーを丸ごとコピーし別のコンポジションに持って行ったり、同じコンポジション内でも複製したりした場合、エクスプレッションが切れてしまい、
その都度紐付け直さなければならないので面倒です。
エクスプレッションの記述を少し変えるだけで簡単に複製可能になるので、やってみましょう。

まずはLevel1で一番上にあった平面をシェイプとシェイプの間に持ってきます。
（別に一番上でも構いませんが、こっちの方が分かりやすいかと思いやっています）

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

レーザー開始点、終了点のエクスプレッションの記述を直接変更します。
”シェイプレイヤー 1”という部分をindex+1に、
”シェイプレイヤー 2”という部分をindex-1に。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

これにより、レーザー開始点は、1つ下のレイヤー（index+1）の位置に紐付けられ、
終了点は1つ上のレイヤー（index-1）の位置に紐付けられました。

これで、レイヤーの順番さえ同じ位置関係になっていれば
いくつも複製、別コンポジションへコピーも簡単にできます。

Level3 ほめて伸ばす

Level2で作った上2つのレイヤーを複製してみましょう。
（終了点のシェイプと、レーザーを適用した平面）

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう
1つ目の終了点が次の開始点になり、どんどん繋がっていきますね。
折れ線グラフなんかはこんな感じで！

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

Level4 原点回帰、初心に立ち返る

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

どんどん繋げた最後の終了点を1つ目の開始点に繋げれば
図形を描くことも出来ます。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

Level5 忘れてた！これがやりたかったんだ

レーザーの「時間設定」にキーフレームを打てば、線を描くアニメーションを実現できます。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう
50%で線が出きった状態です。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

Level6 彼色に染まる

三角形と四角形しか出来ませんが、描いた図形の中を塗りつぶすことも可能です。
新規平面を追加し、　エフェクトのディストーションから「コーナーピン」を適用。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう
コーナーピンの各ポイントにシェイプレイヤーの位置を紐付ければ、図形の中を平面の色で塗りつぶす事が可能です。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう

Level7 おまけ

Level6のエクスプレッションをindex番号計算で指定したものです。

After Effects Tips#001 点と点をつなげよう
このファイルではシェイプレイヤーの位置についていくようになっていますが、
逆にコーナーピンのポイントにシェイプレイヤーの位置を紐付ければ、一つのレイヤーで制御出来て便利かもしれません。

あとがき

今回は開始点終了点ともに丸いシェイプレイヤーを使いましたが、もちろん四角でも三角でもバツでも画像でも構いません。
詳しくは下のリンクにAEファイルをアップしてあるので持って行ってみて下さい。

ライセンスは特に設定していませんので、ご自由にどうぞ。
再配布する場合は「201 Video Factory」の宣伝をして頂けると嬉しいですが、強制では無いので、こちらもご自由に。

長方形シェイプを使った面倒臭い方法も気が向いたら書いてみます。

After Effects Tips#001 DOWNLOAD